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執筆者の写真浄光寺

2月のお便り

新たな年を迎える節目に当たって、2023年を振り返り浄光寺五大ニュースを挙げてみたいと思います。まず一つ目は、4月に親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要に皆さんで団体参拝させていただきました。やはり本山の御影堂一杯に溢れるお勤めとお念仏は圧巻で感動的で、お参りに行った皆さんと一緒に大変有り難いご縁をいただきました。二つ目は本当に奇跡的にまた一人子どもを授かることが出来たことです。勿論これは私事だと言えば私事なのですが、浄光寺の跡取り問題は私たち夫婦にとってかなり大きな問題でした。妻には長い間不妊治療の負担をかけ、養子縁組の相談に家庭センターにも通いました。年齢的にももう諦めるしかないのかと思いかけたタイミングでの貴重な、まさに“授かり物”でした。にもかかわらず、子育て中に思うようにいかないことがあるとイライラしてしまうダメ親ですけれども、授かり物として大切に大切に育てながら私たちも親としてこの子達に育ててもらおうと思っています。また、我が子を愛しく思えば思うほど心を痛めてしまうのが連日報道されるウクライナやパレスチナ・ガザ地区の悲惨な状況です。同じようにこの世に生を受けながら新年を迎えた今この時も生まれたばかりのいくつもの命が失われています。ガザ地区では死者だけではなく千人を超える子ども達が手や足を失っているという現状を聞くと、本当にいたたまれない思いと共に、私たちは絶対に無関心であってはならないのだと痛感します。

 ニュースと言っても嬉しいことばかりではありません。3つ目は今年も多くの悲しいお別れがありました。ずっとお寺にお参りいただいていたYさん、仏教婦人会会長として浄光寺を支えていただいたKさん、中でも長い間総代・責任役員として浄光寺門徒の中心を支え続けてきてくださったHさん、他にも本当にたくさんの悲しい、寂しいお別れがありました。4つ目も悲しいお別れですが、これも長い間春の永代経法要でお釈迦様や親鸞聖人の伝えたかったことを熱く語り続けてくださった藤大慶先生、3月には心に傷を負った人間がいつでもやり直すことが出来る、みんなで支え合う村を作るんだと、また新たな壮大なスケールの新しい夢を語っておられましたが、急なご病気で御往生なさいました。大変寂しいことですけれども、しかし、皆さんお浄土から還相の菩薩様として私たちがしっかりお聴聞とお念仏の生活をしているかと見守ってくださっています。またいずれお浄土で語り合う日を楽しみにしたいと思います。最後5つ目はコロナでいろいろな活動が縮小もしくは中止せざるを得ない時間が長く続きましたが、Kさんがお世話くださっている「いきいき百歳体操」を月一回「交流会」という形で発展させ、さらに“お寺でヨガ“という新しい取り組みに繋げることができました。今後さらに浄光寺にたくさんの人が集えるよう、いろんな行事を計画していきたいと思います。是非皆さんで盛り上げていただければと思います。

 さて、自分の足下を見てこの一年自分自身に少しでも成長があったか、お念仏の生活が出来たか、と問うてみますと、ただただお恥ずかしい一年でした。家庭の中でもつまらないことでいさかい、自分で自分の心に地獄を作ることも度々でした。ただ、そういう自分を客観的に見る視点をいただけることが、お聴聞をさせていただいていることのかすかな救いです。お聴聞しながら、人のことはどうでもいい、愚かなのはこの自分だ、と自分自身をまっすぐに見ることができれば、そこに初めて自分自身が成長する可能性が生まれます。自身の人格をしっかり育てていくために、仏法をしっかり学ばせていただきましょう。今年も楽しくご一緒に聞法を重ねていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。




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