盂蘭盆会法要
8月15日、初めてお寺で盂蘭盆会の法要をお勤めしました。お席は広めに用意しておりましたが、本堂に収まらない40名以上の大勢のお参りで、(この時期に大丈夫か?)と少々慌てるほどでした。やはり、これだけ日本人の中に「お盆」という行事が大切にされているのだと改めて実感させられました。と同時に、ご先祖を“迎えて、送って、はい終わり”というような「先祖供養の行事」で終わらせないように、このような機会にしっかりと仏法をお伝えしていかなければならないと、強く感じました。
盂蘭盆(ウラボン)は、サンスクリット語では「ウラヴァーナ(倒懸)」を意味します。倒懸とは、「倒さに吊された者」ということです。自己中心的なものの見方、考え方から離れられず、自分自身の中に地獄をつくり続け苦しんでいるのにその自覚もない私たち。その私たちの本当の幸せを願ってくださるご先祖方。それらをすべてひっくるめて大いなる慈悲の中につつみとってくださる仏さま。そこに目を向けていくことが「お盆」の要(かなめ)です。
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