最近よく耳にするようになったこの言葉。本来大人が担うような家事や家族の介護、きょうだいの世話を日常的に行っている18歳未満の子どものことをいいます。ヤングケアラーと言われる子どもは、家事や家族の世話を日常的に行うことで、◎学校で遅刻や欠席が多い◎友達と遊べない◎クラブ活動ができない◎宿題や勉強をする時間がないといった状況が続き、学習面の遅れや友人関係をうまく築けないなど、自らの育ちや教育、将来への影響が心配されています。国の実態調査によると、中高生のおよそ20人に1人がヤングケアラーであり、世話に費やす時間は1日平均約4時間といった結果が出ました。ヤングケアラーの子ども達やその家族は、家庭内のことに外部の人から介入されることに抵抗感を感じたり、ケアを受けている家族を悪者にしたくないといった理由で周囲に支援を求めにくい場合も多いようです。また、家族のケアをすることにやりがいを感じている子ども達もいるため、ケアから開放してあげればよいという問題でもありません。子どもが子どもらしく育つために、社会全体で見守ることが大切です。
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