お寺でよく受けるご依頼に「永代供養をしてください。」というものがあります。おそらく、ご依頼の趣旨は「自分も先行きが不安なので、これから先は遺族に代わってお寺がご先祖の供養をしてもらいたい。」という事だと思います。しかし、念仏申しお浄土に生まれたご先祖方は、すぐに仏さまのはたらきとなっておられるので、私たちが心配することは何もありません。大切なことは、今悩み苦しみながら生きている私たち自身が、この苦しみをどう乗り越えて生きていくか、です。そのために仏法を聴き、我が身の上に教えを照らしていくのです。
永代経はこれまでご先祖方がつないできた大切なお経(=仏さまの教え・仏法)が、これから先も永代にわたって受け継がれていくために、今を生きている私たちがあらためて確認するために読まれるお経という意味です。「永代経法要」や「永代経開闢」のご懇志もそういう意味合いで納めていただいています。
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