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執筆者の写真浄光寺

沖縄「慰霊の日」を迎えて

 6月23日、沖縄は「慰霊の日」を迎えました。78年前の沖縄戦で命を奪われた20万人余の犠牲者を追悼し恒久平和を誓う日です。「沖縄全戦没者追悼式」が糸満市の平和祈念公園で開かれました。玉城デニー知事が読み上げた「平和宣言」(一部抜粋)を紹介します。

 1945年、今から78年前、ここ沖縄で一般住民を巻き込んだ悲惨な地上戦が繰り広げられました。90日に及ぶ鉄の暴風は島々の山容を変え、豊かな自然と文化遺産のほとんどを破壊し、20万人余りの尊い命を奪い去りました。沖縄県民は、毎年6月23日を迎えるたびに、戦争体験者が戦争の不条理と残酷さを後世に語り継いできてくれた実相と教訓を胸に刻み、あらゆる戦争を憎み、二度と沖縄を戦場にしてはならないと決意を新たにするのです。しかしながら、現在もなお、在日米軍専用施設面積の約70.3%が本県に集中し続け、航空機騒音をはじめ、水質や土壌等の環境汚染、航空機事故、米軍人・軍属等による事件・事故など、県民生活に様々な影響を生じさせています。沖縄県は、在沖米軍基地の更なる整理・縮小、日米地位協定の抜本的な見直し、普天間飛行場の一日も早い危険性の除去と早期閉鎖・返還、辺野古新基地建設の断念等、基地問題の解決を強く求め続けてまいります。

 昨年12月に閣議決定された「国家安全保障戦略」、「国家防衛戦略」及び「防衛力整備計画」においては、沖縄における防衛力強化に関連する記述が多数見られることなど、苛烈な地上戦の記憶と相まって、県民の間に大きな不安を生じさせています。今ある命、今に残る文化、自然環境、これらを未来を担う子や孫達に受け継いでいくことが、人々が共有する願いであるということを確かめ合ってまいりましょう。


 今日も日本政府は、沖縄県民の度重なる意思表示を無視して、美しい海を埋め立てるために土砂を投入し続けています。


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