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執筆者の写真浄光寺

6月 浄光寺便り 大空に思いを馳せた日

5月26日は皆既月食でした。しかも、当日の月は一年で最も地球に近づく満月「スーパームーン」で、それと皆既月食が重なったのは、実に24年ぶりとなります。微妙な天気予報にもどかしい思いをしながら、空を見上げていた方も多いのではないでしょうか。

 私の勤める高校では、定時制ということもあり、授業を途中で切り上げて「月食観測会」を予定していましたが、途中で諦めて教室でYouTubeのライブ配信映像を見ました。(次に日本で皆既月食が見られるのは、来年11月8日。スーパームーンの皆既月食は、12年後の2033年ということだそうです。)

 久しぶりに改めて広い宇宙に思いを馳せました。宇宙は光の速さで150億年かかる広さを持っており、今も膨張し続けていると言われています。このとてつもなく広い宇宙の中に、無数の太陽があり、無数の銀河があり、そのような無数の星の中のたった一つの小さな惑星、地球に、不思議にも私たちは命をいただき生きています。そして100年ほどの命を生きて、また宇宙に帰って行くのです。

 親鸞聖人は「現世利益和讃」の一首に「南無阿弥陀仏をとなふれば/十方無量の諸仏は/百重千重囲繞して/よろこびまもりたまふなり」と詠んでおられます。信心をいただいて南無阿弥陀仏を称える身になると、すべての世界の数限りない仏さま方が百重にも千重にもそのものを取り囲んで喜んでお護りになる、という内容です。空を見上げて宇宙を想った時に、そんなふうに感じられたら、どれだけ心強いことだろうかと思いますね。

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