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執筆者の写真浄光寺

法語カレンダー1月のことば

法語カレンダー1月のことばは、


今日もまた 光り輝く み仏の お顔おがみて うれしなつかし



という稲垣瑞劔師のお言葉です。師の著書『願力往生』の中の「大信海」という章にある和歌調の一節です。このお言葉を含む一段は「お慈悲じゃなあ、親様じゃなあ。」という感動の言葉から始まります。「慈悲」とは、いつくしみあわれむこころのことです。浄土真宗では阿弥陀さまのことを“親さま”とお呼びすることがありますが、私たちが生きているこの世界で、私がいたらぬ事をしたときに私以上に悲しんでくれ、ちょっと褒められるようなことをしたときに自分のことのように喜んでくれるのは、親しかいません。お仏壇のご本尊をご覧ください。阿弥陀さまから四十八の願いが光明となって私に向かって延びてくださり、そのまま私を摂め取ってくださっています。父や母が私の悲しみや喜びを自分のこととして悲しみ喜んでくれるように、阿弥陀さまも、煩悩にまみれた私が迷いから抜け出せずに悩み苦しむ様子を、阿弥陀さま自身の悲しみとして何とか救わずにはおれないと「我が名を呼べ、そのまま救う」とおっしゃってくださっています。


お慈悲じゃなあ、親様じゃなあ。

 きょうもまた 光り輝く み仏の

  お顔おがみて うれしなつかし


ナンマンダブ・・・



  


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